JetBrains GatewayでAmazon CodeCatalystに接続してリモート開発する方法

概要

Amazon CodeCatalyst(以下、CodeCatalyst)は、AWS re:invent 2022にて発表された開発にまつわる様々な管理ツールを統合したサービスです。現在はパブリックプレビュー版とのことで、us-west-2のみで使用できます。

JetBrains Gatewayはクラウド上に構成された開発環境に接続して、プロジェクト管理、開発、実行などをサポートするツールです。標準のプロバイダーとしてCodeCatalystが選択できるようになっています。また、ローカルでPhpStormなどのJetBrains製IDEを使用するのに比べて、JetBrains Gatewayでリモート環境で開発すると、かなりPCのメモリ使用量の削減が期待できます。

本稿では、JetBrains Gatewayを使ってCodeCatalystと連携した開発環境を構築する方法を記載していきます。

手順

JetBrains GatewayでCodeCatalystと連携するには、あらかじめCodeCatalystでリポジトリまで用意しておく必要があります (詳細な説明はここでは省略します)。

また、AWS Builder IDも必要となりますので、こちらもあらかじめ作成しておきましょう。

AWSビルダー ID でサインイン - AWS サインイン
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JetBrains Gatewayのインストール

以下より、インストーラをダウンロードしてインストールします。

JetBrains Gateway - Remote Development for JetBrains IDEs
Get started with remote development workflows from your favorite IDE in no time.

現在はベータ版のようでBETAの表記があります。

インストールが完了したらJetBrains Gatewayを起動しましょう。

AWS Builder IDでログインする

JetBrains Gatewayを起動すると、ConnectionsにAmazon CodeCatalystが表示されているのを確認できます。

「Login to AWS Builder ID」ボタンが表示されていますが、CodeCatalystへは、AWS Toolkit for JetBrainsを使用して接続するようですので、AWS Builder IDで認証する必要があります。

ボタンを押下してBuilder IDでログインしましょう。

ログインに成功すると、あらかじめCodeCatalystで作成しておいたProjectsが表示されます。

開発環境を作成する

次に、開発環境となるコンピューティングリソースを用意します。
「Create Dev Environment」を押下すると、開発環境のスペックなどの設定を行うことができます。

開発環境として構築するコンピューティングリソースのスペックを選択できる

JetBrains製IDEは現時点ではIntelliJ IDEA, GoLand, PyCharmのみのようです。

CodeCatalystで使用できるJetBrains製品はIntelliJ IDEA, GoLand, PyCharmの3つ

今回はすべて初期値のまま、「Create Dev Environment」を押下します。
しばらく時間を置くとIntelliJ IDEAがダウンロードされ、JetBrains Clientが起動します。

JetBrains Clientが起動する

あらかじめ用意しておいたリポジトリからクローンできていることが確認できました。

開発環境を削除する

作成したリソースを削除します。
JetBrains Gatewayを開くと、先程作成したリソースが表示されています。

削除したいリソースの横にある「×」をクリックします。

一覧から開発環境が無くなったことが確認できました。

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